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SwiftをUbuntuにインストールする簡単な方法

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Swiftがオープンソースとして公開され、

Newsroom - Apple (日本)

Linuxもサポートされるようになったようである。

僕は、日常生活ではMacよりもLinuxを使うことが多いので、SwiftをLinuxで動かす方法について調べて簡単にまとめてみた。*1

Linuxの準備

GitHub - apple/swift: The Swift Programming Languageを見ると、SwiftはUbuntu14.04かUbuntu15.10で動かすことができるようである。 僕は、Vagrant + VirtualBoxを利用することにした。Vagrantfileも載せておくので、この記事の通りにやれば、おそらく問題なくインストールできるだろう。

Vagrantfile作成

$ vagrant init
$ vi Vagrantfile

Vagrantfileに、以下を記述

Vagrant.configure(2) do |config|
  config.vm.define "swift" do |node|
    node.vm.box = "bento/ubuntu-14.04"
  end
end

vmの起動とログイン

以下のコマンドでVMを起動してログインする。vagrant upで多少時間がかかるかと思う。

$ vagrant up
$ vagrant ssh swift
Welcome to Ubuntu 14.04.3 LTS (GNU/Linux 3.19.0-25-generic x86_64)
 * Documentation:  https://help.ubuntu.com/
Last login: Tue Feb  9 05:46:53 2016 from 10.0.2.2
vagrant@vagrant:~$

これで、Swiftをインストールするための環境はできた。

Swiftインストール

まずは、Swiftを動かすために必要なパッケージ類をapt-getでインストールする。

vagrant@vagrant:~$ sudo apt-get update
vagrant@vagrant:~$ sudo apt-get install git cmake ninja-build clang python uuid-dev libicu-dev icu-devtools libbsd-dev libedit-dev libxml2-dev libsqlite3-dev swig libpython-dev libncurses5-dev pkg-config

Swiftをソースコードからインストールという方法もあるが、今回はスナップショットをダウンロードしてくることにした。Swift.org - Download Swiftから、自分の環境に合わせて最新版のスナップショットをダウンロードしよう。

以下のコマンドは、現時点でのUbuntu14.04向け最新版スナップショットをダウンロードした前提となっている。

・ダウンロード

vagrant@vagrant:~$ wget https://swift.org/builds/development/ubuntu1404/swift-DEVELOPMENT-SNAPSHOT-2016-02-03-a/swift-DEVELOPMENT-SNAPSHOT-2016-02-03-a-ubuntu14.04.tar.gz

・解凍

vagrant@vagrant:~$ tar zxvf swift-DEVELOPMENT-SNAPSHOT-2016-02-03-a-ubuntu14.04.tar.gz

・パスを通す

vagrant@vagrant:~$ export PATH=$PATH:/home/vagrant/swift-DEVELOPMENT-SNAPSHOT-2016-02-03-a-ubuntu14.04/usr/bin

・インストール成功を確認

vagrant@vagrant:~$ swift --version
Swift version 3.0-dev (LLVM 524cfeb800, Clang f66c5bb67b, Swift c33f2faad2)
Target: x86_64-unknown-linux-gnu

Hello Swift on Linux World!

Swift on Linuxでは、REPL(Read-Eval-Print Loop)が用意されているので、Swiftの文法などを簡単に試してみるのに便利である。個人的には、Xcodeのplaygroundよりも高速だしお手軽で便利だった。*2

起動は簡単で、以下のコマンドを打つだけである。

vagrant@vagrant:~$ swift
Welcome to Swift version 3.0-dev (LLVM 524cfeb800, Clang f66c5bb67b, Swift c33f2faad2). Type :help for assistance.

最後に、定番のHello Worldを実行してみる。

  1> let env:String = "Swift on Linux"
env: String = "Swift on Linux"
  2> print("Hello " + env + " World!")
Hello Swift on Linux World!
  3>

まとめ

Swiftはコンパイラ言語だそうだが、スクリプト言語のように直感的であり、書いていて楽しい。オープンソースとして公開されたこともあり、iOSアプリ開発以外でも使われるようになったら仕事の幅が広がって面白いかもしれない。

ふだんは技術よりなことをブログで書くことはないのだが、Swiftについては今後も継続的に記事にしていきたいと思う。

関連記事 lifeliteracy.hatenablog.com

*1:Swiftについては素人なので、さらに簡単な方法があるかもしれない。

*2:もちろんMacでも利用可能である。