社会人でありパパである僕が勉強時間を確保する方法
エンジニアは勉強し続けなければいけないと、よくまことしやかに言われている。業界や職種、役割によって多少異なるとは思うが、基本的には勉強し続けるべきだと、僕も思っている。
より正確に言うと、絶対的な基礎力を身につけるまでは勉強し続ける必要があるし、そのスキルを維持するためには、少しペースを落としてでも勉強し続けなければならないと思っている。
アプリケーションエンジニアであれば、アルゴリズムとデータ構造やデータベース/SQLに関する知識に加えて、その業界の知識なども必要である。例えば、法律や制度がよく変わる業界であれば、知識がすぐに陳腐化してしまうため、継続的な勉強が必要だろう。
しかし、年齢を重ねるにつれて会社とプライベートでの役割が増えていくため、なかなか勉強時間がとれなくなってきたというエンジニアも多いだろう。
社会人でありパパである僕も例外ではなくほとんど勉強をしなくなっていた。そこで、なぜ勉強しなくなってしまったのかを掘り下げて考えることで、なんとか勉強時間を確保する方法について考えてみた。
結論からいうと、意識を改革することが一番の手段であり、すぐに実践できるコツなどは存在しない。
勉強する時間がないなんてことはない
僕は今まで、自分には勉強する時間などほとんどないと思っていた。むしろ、勉強する時間が少ない中、自分はよく頑張っているとさえ考えていた。
勉強をほとんどしていなかったときに、僕がよく自分にしていた言い訳は、
・仕事が忙しい ・子どもの面倒をみなければならない ・家事をやらないといけない ・休日は家族と過ごす時間を大事にしたい
といったところである。しかし、ある程度の年齢の方々はみんな似たような状況だろう。 こういった状況の中で、どうにか勉強時間を捻出しているのが、世の中のできる人たちなのだと思う。
つまり、これらは勉強しない言い訳にならないのである、皆同じ状況なのだから。
そこで、なぜ勉強をしないのか、もう少し掘り下げて考えてみた。すると実は、
・本や漫画を読みたい ・ネットサーフィンがしたい ・スマホゲームがしたい
と思っているということに気づいた。ただ、これらの本音を口に出すと自分がサボっているという気がしてしまうため、自分を騙すために、自分ではコントロール不可能なことのせいにしていたのである。
このような思考では、今後子どもが独立するまで一生勉強ができないだろうと危機感を覚えて意識改革を行うことにした。
言い訳をするときは本当の理由を言う
僕は、勉強しない理由を自分以外のせいにしているということに気づいてからは、何かができなかったり、うまくいかなかったときは、本当の原因・理由は自分自身にあると思うことにしている。
自分が原因ならば、自分次第でなんとかできることが多い。しかし、外的要因はなんとかできないことが多いし、そのような被害者意識を持っているとますますやる気がなくなってしまうことが多いだろう。
ただ、あまりにもネガティブに自分のせいだと思うと嫌になってしまうため、なるべくポジティブに考えるようにしている。例えば、「朝の電車では本を読んだから、帰りの電車では英語の勉強をしよう」といった具合に。
勉強内容を決めておき、スキマ時間を有効活用
社会人は、まとまった時間を取ることが難しい。そのため、多くの人が言っているように、スキマ時間を有効活用することがとても重要である。しかし、スマホを購入してから、30分程度の空き時間はだらだらとネットを見る時間に充てることが多くなってしまった。
そこで、僕はスキマ時間を有効活用するために、あらかじめコンテキストに応じた勉強内容を決めている。これはGTDの考え方を利用したもので、
・瞬間英作文@電車 ・技術書@昼休み ・プログラミング@早朝 ・XXXについて調査@Mac
といったように、状況(=コンテキスト)ごとに勉強内容を決めている。こうすることで、少し空き時間ができた時に迷わず勉強時間とすることができている。
まとめ
今後も学生や新社会人だった時のように、まとまった勉強時間を確保するのは難しいだろう。これからも継続して、意識改革とGTDなどのテクニック活用の両面から社会人ならではの勉強時間確保の方法について考えていきたいと思う。